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LEMON DEPENDENCE
第5章 故郷からの使者
成長するにつれて、俺は女からもてはやされるようになった。
正直そんなことはどうだってよかった。
…檸檬さえ俺の事を見ていてくれれば。
でも檸檬は俺の事を見てくれなくなった…
否、見る暇がなかった。
檸檬は家庭の…大人の事情に振り回され、傷ついていた。
支えてやりたかった。
けれど無力な俺には何もできなかった…
更に成長して、檸檬は何かに取りつかれたかのように勉強していた。
…どちらかというと、誰かに自分の存在を認めさせるために意地になっていたように思える。
幾度となく傷ついていく檸檬を、俺は守ってやれなかった。
中学を卒業するころには、檸檬にとって俺は他人になっていた。
俺はずっとずっと檸檬を思ってた…
檸檬と愛し合いたかった…
確かに、性欲処理の為に女を抱いたことは何度もある。
でもそこに愛はない。
俺は檸檬しか愛せなくなっていた…
―――俺は、檸檬に依存しきっていた。
正直そんなことはどうだってよかった。
…檸檬さえ俺の事を見ていてくれれば。
でも檸檬は俺の事を見てくれなくなった…
否、見る暇がなかった。
檸檬は家庭の…大人の事情に振り回され、傷ついていた。
支えてやりたかった。
けれど無力な俺には何もできなかった…
更に成長して、檸檬は何かに取りつかれたかのように勉強していた。
…どちらかというと、誰かに自分の存在を認めさせるために意地になっていたように思える。
幾度となく傷ついていく檸檬を、俺は守ってやれなかった。
中学を卒業するころには、檸檬にとって俺は他人になっていた。
俺はずっとずっと檸檬を思ってた…
檸檬と愛し合いたかった…
確かに、性欲処理の為に女を抱いたことは何度もある。
でもそこに愛はない。
俺は檸檬しか愛せなくなっていた…
―――俺は、檸檬に依存しきっていた。