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LEMON DEPENDENCE
第6章 矢野くんの主張!
「まあ狭いけど、適当にくつろげよ」

「いえ、全然狭くないです」



てか、喧嘩売ってんのか?

めちゃくちゃ広いじゃないか!!

少なくとも玄関は私の部屋より広かったからね。


どう考えても、未成年がほいほいと住めるような物件ではない。

矢野くんっていったい何者?


矢野くんが飲み物を用意してくれてる間に、私はリビングを見渡した。

少し散らかってはいるものの、一人暮らしの男部屋の印象を裏切る程度には整理整頓されていた。

感心、感心!


…机の上に視線を落とすと、学校の教科書のようなものが二、三冊広げられていた。

内容をパッと見ただけだから断定はできないが、経済学のテキストだと思う。



「待たせた。はい」

「ありがとうございます」



私は矢野くんから珈琲を受け取った。

引き立てのようないい香りがする。
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