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LEMON DEPENDENCE
第6章 矢野くんの主張!
「そういえば、矢野くんって学生さんですか?」



私は机のテキストと矢野くんを交互に見比べながら尋ねた。



「…一応、大学生」

「そうですか」

「檸檬は?」

「私は違いますよ。ただのフリーターです」

「…進学も就職もしなかったのか?」

「まあ…色々あったので」

「そうか」



矢野くんは少し聞きすぎたというような、申し訳なさそうな表情を浮かべた。

別に矢野くんが気にすることでもないのに。

誰だって思うようなことだよ。



「矢野くん、大学は楽しいですか?」

「…まあまあだ」

「どんなこと勉強されてるんです?」

「経済学部だから…まあ、経済とか色々」

「じゃあ、将来は経営とかに進まれるんです?」

「…まだ、将来の事なんて考えてない」

「そうですか…すみません、あれこれ聞いて」

「構わない…それより俺、檸檬の事知りたい」

「私の事なんて知っても面白くないですよ」

「面白い面白くないは俺が判断する」



俺が判断するって…

まあ、それはご自由にって感じだけど。


いったい何話せってんだよ?



「何をお話ししたらいいですか?」

「……わかんねぇ」

「は?」

「いや、いざ聞こうと思ったら何からどう聞くかわかんなくなった」

「…矢野くんって面白いですね」



困ったように笑う矢野くん。

なんだか可愛い。
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