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LEMON DEPENDENCE
第8章 確かな壁
「家に帰れないなら、俺とここで同棲すれば?」

「…随分簡単に言ってくれますね」



このお気楽未成年め!!

やっぱりこの子には一度、世の中そんなに甘くないってことをガツンと言っておかないと。



「檸檬の気持ち次第だろ?」

「…それだけなわけないでしょ」

「え…」

「矢野くんは自分が未成年で、まだ学生だって自覚ありますか?」

「ど、どうしたいきなり?」

「矢野くん…矢野くんは本当に私の事が好きですか?」

「当然!!」

「…それなら嫌な話かもしれませんが、私の話をちゃんと聞いてください」

「…はい」



矢野くんはまだ少し思い瞼をこすり、じっと私の目を見た。



「矢野くん。学生の本分はなんですか?」

「…そりゃ、勉強…かな?」

「その通り。それでは聞きますが、私と一緒に暮らして勉強にプラスになることってありますか?」

「それは…」

「ないでしょう」

「……」

「私は自分のせいで矢野くんの足引っ張るのはごめんです」

「あ、足手まといとかありえないから!」

「それから、矢野くんの親御さんに申し訳がない」

「…なんで俺の親?」

「矢野くんが勉強するために大学の学費を払ってくれているのは誰ですか?」

「…親父」

「矢野くん…今の自分があるのは、少なからずまわりの人たちの支えがあってのことだって…忘れてはダメですよ」

「…そう…だよな」

「だから私ばかりにうつつを抜かしいてないで、やるべきことはきっちりやってください

「…わかった」

「最後に一つだけ」

「何?」

「成年と未成年って、確かな壁があります。やって良い事、いけない事…いえ、それだけではなくて負うべき責任も、負う事の出来る責任だって全然違います。その辺のこと、もう少し真剣に考えましょう」

「…俺、檸檬と出会って本当によかった!」

「矢野くん?」



私の話が終わると、矢野くんは私に抱き着いてきた。
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