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BlueSpinel~快楽に噎(むせ)ぶ処女姉妹~
第2章 交渉・晶の場合
晶が部屋を決めて
匠海が会計を済ます。

晶が先導してエレベータを使う。
匠海は物怖じするように
無人の館内を見渡しつつ、後に従う。

部屋に入ると
晶はまっすぐベッドに向かって飛び込んだ。
丸いベッドだ。

「うっはー☆」

大の字で飛び込んで
スニーカーも脱がずに
ごろんごろんと戯れている。


……ラブホテルに限らず
初対面の男と金銭交渉をして、どこか店舗で同室する場合
女の子は出入り口に近い場所をキープするのが基本だ。

不足の事態になったとき 
すぐ室外に逃げられるようにする為だ。

いま晶は
その基本をあざ笑って無視している。
この男……匠海を
そんな流れにさせない自信があるのだ。


完全に寛いでいる晶を困惑したような表情で眺めつつ
匠海は背広を脱いで
もたもたと壁際に掛けていた。

「シャワー使えば~?」

「あ、はい……」

一緒に使う?とは持ち掛けない。


晶はベッドでのんびりと転げながら
匠海の動作を伺っている。
一見すると、無関心のようでもある。

そうしながら
ウェットティッシュを取って
手指を拭いていた。

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