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BlueSpinel~快楽に噎(むせ)ぶ処女姉妹~
第3章 甘い刺激
夜、7時ごろまでは
そうして過ごしていた。

匠海はあれから、週2~3度はトークカフェに現れた。
たいがい、最初の時のようにホテルでフェラしてやった。
気分次第で、金だけ受け取ってお別れするパターンもやった。

それでも匠海はせっせと通い詰めてきた。
まさに上客の見本みたいな男だった。

たぶん今晩は来るだろう。


オレンジジュースも飲みきって
手持ち無沙汰になりかけたタイミングで
案の定、黒服のボーイがやって来た。

「9番デスクのお客様です」

「はいはいー」

もう慣れているものだが
ボーイは律儀に、男性客のプロフ用紙を手渡す。
確認するまでもない。匠海がフリートークを申し込んだのだ。


匠海と個室に入る。
最近は、狭いシートに座ることもしない。
たったまま話す。

「今日~はお腹すいてないし
どうしよっかな~?」

「……甘いものなんて如何ですか?」

「う~ん、そだね」

それだけの会話で、個室を出た。


匠海が外出料を支払い、外に出る。
連れ立って外出する様子は、他の男性客からも見える。
晶は、そんな事には無頓着だ。

「昨日調べたら知らないケーキ屋があったよ。
ちょっと遠いよ」

「付き合いますよ」

「そこの店員さんがイケメンなんだって!」

「そうなんですか」

そんな話をしつつ、並んで繁華街を歩く。
しばらくすると、晶の携帯に連絡が入る。

「はいは~い」

『お疲れです。アキラさん……
今日も、戻らないんですか?』

「うーん、たぶんね」

晶は、あっさりと通話を切った。


匠海が来てからというもの、晶は店外デートして
そのまま帰ることが多くなっていた。
晶は絶好調だが、店にとっては面白くない。

晶に渡されるバイト代は、店にインしている時間や
フリートークや外出の回数に応じて歩合で払われる。
それが減るのは晶の自由だが、店は困る。

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