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第1章 社内恋愛禁止令

俺の名前は 森重 麟太郎(もりしげ りんたろう)。24才。

普通のサラリーマン家庭の独りっ子。

幼い頃からとにかくモテる。

告白なんて、数えきれない程されてきた。

女には何不自由しなかった。

けど…特定の女は作れなかった。

好きになる意味が分からなかったから。

だから彼女居ない歴…24年。

大学時代遊び過ぎて、馬鹿な方ではなかったが1年留年した。

やっとの思いで卒業して、今年めでたく就職した。


けど…この会社が…ヤバかった。

何がって？

やけに女だらけ。

かと思いきや…数少ない男達は、社長を筆頭にイケメンばっか。

後で聞いた話…俺は顔で選ばれた様だった。

1年留年した割には、やけにすんなり就職出来た訳だ。


何を目指してんだか…。

そんな逆ハーレムな会社の癖に、社内恋愛禁止だと言われた。

マジか？

始めはちょっと疑った。

この社長…そっち系なんじゃねーか…と。


正直選びたい放題だった。

勿論俺から言わなくても、女から寄ってくる。

社内恋愛禁止だから…と、始めは丁重に断っていた。

だけどそんな事が頻繁に続いてくると、段々面倒臭くなってくるし、こっちだって男なんだからヤりたくもなってくる。


他のイケメン先輩って…どうしてるんだろ？