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処女オークション☆
第2章 出品番号1.暴走族女総長!
「この肌は、天地神明に誓って誰にも触らせてねぇ!!」

蘭子はズボンと足袋まで脱ぎ捨てた。
すると、純白のショーツだけの裸となる。


柴山は過去に不良グループに幾度となく、暴力や喝上げをされ、いじめられた。

暴走族の総長を名乗る蘭子の資料を見た時は「どっかの肥えた豚に犯されろ」と思っただけだったのだが、彼女がステージに登場しアピールを聞き、そして目の奥で光るものを感じたのだ。



もちろん、蘭子のアピールはカボチャの指導を受けたものではある。
資料には怪我をした仲間の治療費とそのバイクの修理費という自己犠牲な理由にも心を打たれ始めたのだ。


「700!!」
「820ぅ!!」

「…1000ッ!!!!」

――おおおぉぉぉ!?

柴山は叫んでしまった。
1000万と叫んだのだ。


場内はざわめく。
だが、カボチャの部下が場内でガヤと呼ばれる仕事もしている。

いわゆる大騒ぎをして、場を盛り上げるのだ。
ガヤが競り合う金額を叫んでもっと高額な金銭を狙うこともある。



カボチャが柴山の方向に視線を向けた。
大きいジャックランタンの面の目と口の部分は黒で覆われ、表情は周囲にはわからない。

カボチャはマイクのスイッチを切り替えてガヤに指示を送った。

『2000万まで引っ張れ!これは命令だ』

ガヤ、場内スタッフにその指示が入る。


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