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銀剣士の憂鬱
第1章 知らない部屋
「女の様子はどうだ?」
「さっき目が覚めました。
へへっ(笑)
あいつには連れも一緒に捕まえたと言っときましたよ。」
「ほぅ、お前にしては悪知恵が働いたな。
信じる信じないは別にしても女は健気だからな。」
「でもアニキ、奴はあの時深手を負ってたんですよね。そんときにぶっ倒しても良かったんじゃないですか?」
「いや、奴はあなどれん。
それに、せっかくできた奴の弱味だ。
女をめちゃくちゃにしてやった方が奴のダメージが大きいだろうよ。」
「ヘヘっ...そいつは楽しみですなぁ。
しかし奴は来ますかね?」
「来なければそれまでの男だったってことだ。
それに奴が来なくても、女は売り飛ばせばいい。こちらに損はないさ。
おい、警備は怠らずに残りの暇してる部下達集めてこい。
まぁ、とりあえず、みんなでお嬢ちゃんと遊んでやろうぜ。」
「へいっ!」
男二人は地下の薄暗い部屋でヒソヒソと話を終えると、二人とも部屋を去っていった。