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銀剣士の憂鬱
第7章 怯えた顔
バシャッ
突然、冷たい水をかけられてチェチェはビクッとして目を覚ました。
「いつまで、寝てやがる。
昨日の続きを楽しもうぜ。」
これから何をされるのかと怯える顔をするチェチェを見て、頭領はニヤリとした。
部下達に指示をして、チェチェをまた別の部屋へと連れていった。
「昨日、その前は部下達の相手をしてもらったからなぁ。今日は特別に俺が相手してやる。」
部屋には階段のついた大きな台座があり、その横にはこれもまた大きな水桶があった。
そして、その上には丈夫そうな滑車が天井につけられており、滑車には少し太めの縄が2本かかっていた。
それ以外にもその部屋には何に使うか分からないような怪しい道具がいくつも置いてあった。
「この部屋は嬢ちゃんのために特別に用意したのよ。」
「...」
「そうそう、嬢ちゃんがあんまり剣士様が恋しいっていうもんだから、ほれっ。」
頭領は鶏の血をつけた布切れをチェチェに見せつけた。
「サラっ!!」
頭領は布を取ろうとするチェチェをさっとかわした。
あんまり近づかれて匂いでバレても困るのだ。