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銀剣士の憂鬱
第7章 怯えた顔
「サラに何をしたっ!?」
連日の凌辱により疲れ果て、すっかり思考力を失っていたチェチェはそれをサラの血と信じて疑わなかった。
「なぁに。ちょっと顔に傷をつけてやっただけよ。嬢ちゃんが恋しがるなら指でも切ってもってきてやってもいいんだぜ。」
早々に布をしまい。
頭領はニヤニヤしながらチェチェを脅した。
しかし、
「きさまぁっ!サラを傷つけるな!」
以外にもチェチェは腕をつかんでいた部下達を振り払い、どこにそんな力が残っていたのか両手で頭領の首ねっこを掴んだ。
その目にはもう恐怖の色はなく、殺気で満ちていた。
(しまった...逆効果か。
さすがは奴に連れそってきただけはある...)
しかし、頭領は冷静に答えた。
「いいのか?あいつは殺すぞ。」
「ぐっ...」
チェチェはもう何も言わず、黙りこんだ。
たじろいでいた部下達はまたチェチェを押さえ込む。
「今のところあいつは無事だ。
今はな。でも、あいつの命はお前の行動次第だってことはしっかり覚えとけ。」
「...」
もうチェチェは何も言わなかった。
男達はチェチェの腕を後ろ手に縛り上げ、
肩幅より少し長めの棒を持ってくると棒の端と端にそれぞれ足首を結び付けて股が開いた状態で固定した。