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銀剣士の憂鬱
第8章 準備
「傷口はきちんと塞がったが、明日まではあまり無茶をせんほうがいいだろう。」
僧侶がサラの傷跡を確認しながら言った。
「本当に助かりました。ありがとうございます。
私としても万全の状態で挑みたいので、明朝に奴等のところへ向かうつもりです。」
(狙いは私のはずだから、少なくとも私が行くまではチェチェは無事なはず...)
サラは逸る気持ちを押さえ込んだ。
(チェチェ...
私のせいで辛い思いをしてるかもしれない。
確実に助け出す!)
無理のない程度に軽い運動をしたのち、明日の準備をするために町へと出掛けた。