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銀剣士の憂鬱
第10章 仕上げ
「さてと、仕上げだな。」
頭領は鞭を持ってくるとチェチェに向かって振りかざした。
バシィ
「んー!!!」
チェチェの顔は苦痛に歪む。
バシィ
ビシィ
頭領は胸や腹に向けて容赦なく鞭を浴びせる。
鞭の跡は赤く腫れ上がっていく。
ビシィ
ビシィッッ!!
「んんんっっ!!!」
さらに頭領は股や太もも部分も容赦なく振り下ろす。
「んんーーっっ!!!」
チェチェの口から漏れる声はもう歓喜の声なのか悲鳴なのか分からなかった。
バシィ
ビシィッ!
・・・
「ふぅ、上出来だな。あいつがどんな顔するか楽しみだぜ。」
その後も数回にわたり鞭は振り下ろされ、チェチェの身体には痣に加えて、赤く腫れ上がった鞭の跡や腫れ上がるだけにとどまらなかった鞭の跡から所々血が流れていた。
チェチェの目からはすっかり生気が失われ、見るも無惨な光景だった。
「お前は奴をここまで誘き寄せろ。
お前は残れ。あの上に隠れてもし俺に何かあった時には迷わず弓を撃ってあの人質の女を殺せ。
あと、催涙ガスを使ってくる可能性もある。
マスクはしっかりつけとけ!」
そう言うと頭領はマスクをつけ、チェチェのいる部屋の向かいに作られた隠し部屋に身を潜めた。
(あいつが人質の姿を見て驚愕してるうちに忍び寄って、後ろから返りうちにしてくれる。
今こそお頭の無念を晴らしてやる!!)
頭領の手にはしっかりと斧が握られていた。