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銀剣士の憂鬱
第11章 再会

ドーンッッ!

サラは2、3発の誘導爆発により、盗賊団の何人かを誘きだして根城の外で倒すことに成功し、あっという間に屋敷内を占拠していた。

しかし、予想通り奴らの大半はまだ地下に身を潜めている。

パチパチッ

地下入り口の前では金で雇った魔術師が催眠作用のある植物を燃やし、魔術で風を起こして煙を地下に流していた。

「申し訳ありませんが、構造が複雑で地下隅々までは風を送り込むことはできません。」

「分かった。そのまま続けて欲しい。

では、私はこのルートを通って最奥の部屋を目指すから、皆さんはそれ以外のルートや部屋を確認して、私の友を探して欲しい。」

サラはマスクをして、同じくマスクをつけた数十人の自警団を前に説明した。


その後の情報から盗賊団に魔術師はおらず、その町の自警団との裏の接点等もないことを確認すると、盗賊団にびびっていた自警団を金でせっついて協力をあおっていた。

結局、広い地下内を一人で探し回るのは面倒だったのだ。


(これだから人間相手はややこしくて嫌だ。)


サラは心の底からそう思っていた。
ちなみに今回のことでは全財産の半分は使っていた。

サラは自警団に対して説明を続けた。

「情報によるとこの根城は約3ヶ月前に入手したものらしいから罠が作られている可能性は比較的低い。しかし十分に気をつけて進んで欲しい。
さっき聞いての通り催眠ガスも完璧には効いてないからどこから敵が襲ってくるか分からない。私はいいけど、皆さんは必ず3人以上で行動して欲しい。
では、検討を祈る!」

言い終えるとサラは地下へと早足に進んで行った。
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