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銀剣士の憂鬱
第11章 再会
ドカッ
バキッ
ドスッ
眠りこけたマヌケな盗賊をスルーし、眠ったと見せかけて襲ってくる盗賊を蹴り飛ばし、マスクをつけて正面から襲いかかってくる盗賊を返り討ちにしながらサラは奥へと進んでいった。
(ご丁寧に紋章を教えてくるような奴だから、おそらくボスは奥で待ち構えている。
半分以上は進んだが、今のところはほぼ情報屋のくれた図面通りだった。おそらくはそんなに罠も増築もされてないだろう...)
サラはとにかくチェチェの無事と自警団が誰も死なないように祈りながら、自身も最善の注意を払い、走った。
さらに進んで行くと襲ってくるかと思いきや、背中を向けて走り出す盗賊が現れた。
囮だ。ボスは近いかもしれない。
走る盗賊を追いかけ、奥の部屋へと走り込んでいく。
最終的に囮の盗賊はそこらへんに落ちていたレンガを投げつけて倒してやったが、入り込んだ部屋の中央を見て、サラは絶句した。