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銀剣士の憂鬱
第11章 再会


「酷いことをするな...」

「度々、迷惑をかけて申し訳ない。
でも、礼ならいくらでもするから彼女を助けて欲しい。」

サラは後のことを自警団に任せると自分が世話になっていた僧侶の家にチェチェを運びこんでいた。

「礼には及ばん。
どうせ年寄りの独り暮らしだ。傷を治すことはできるが、この様子だと良くない薬を過剰に摂取されている...
毒素を抜くには時間がかかる。

それに、若い女性の身だから、精神的なショックの方が大きいかもしれん...」


(やっぱ、殺しておいても良かった。)


サラの頭の中は怒りで満ちていた。


「まぁ、とにかくしばらくは安静にして、眠らせておこう。」

僧侶はそう言うと、ベットの上でぼんやりと横になっていたチェチェに術をかけて眠らせた。


チェチェの意識が戻ったのは3日後だった。

その間、サラは自警団が多少の怪我は負いつつも全員無事だったことを確認して安堵した。

盗賊団はほぼ全員が捕まり、壊滅状態となった。
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