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銀剣士の憂鬱
第12章 離れたくない
「んっっ!!!」
2本の蔓はほぼ同時にチェチェの体内へと侵入した。
ズズズッ
蔓はゆっくりと少しずつチェチェの体内の奥を目指して進んでいく...
毒の抜けきれていない身体の秘部は蔓の侵入した隙間からも蜜を溢れさせ、蔓を受け入れるようにヒクヒクと痙攣していた。
チェチェは息苦しさと込み上げる快感に必死で抗った。
(違う....こんな感覚はもういやだっ!!
私が求めてるのはこんなのじゃないっ!!)
ザシュッ!!
突然、2本の蔓はほぼ同時に切られた。
ザシュ
ザッ
サラは続けざまに他の蔓も全て切ると、振り返ることなく魔物に向かって構え、襲いかかるような姿勢を崩さなかった。
すると、大事な蔓を一度に切られてしまった魔物はそのままズリズリと後ずさりしながら逃げるように去っていった。
「大丈夫かっ!?」
魔物がもう襲ってはこないことを確認すると、サラは急いでチェチェのもとに駆け寄った。
体内に入っていた2本の蔓を引っこ抜き、
身体に絡まっていた蔓も全て引き剥がした。
「サラ...」
チェチェは助かった安堵ではない涙を流した。
「種はまだ入れられてないかっ!?
厄介なのに会ったな。とりあえずどこかで治療しないとっ!」
サラはチェチェを抱きかかえると枝から枝に飛び移って、大きな木の太い枝の上でチェチェを下ろした。
「身体に異物感や違和感はないか?
とりあえず、聖水飲んどけっ。」
サラは鞄から瓶を取り出すと、チェチェに渡した。
「まだ、大丈夫だったと思う。
ありがとう...姉様...」