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銀剣士の憂鬱
第15章 男性なら
(男性なら、男ならサラを幸せにできる...
そうか、ひょっとして秘湯でサラが去ってしまったのは私が女だったから?
まぁ、考えてみればそういうものか。
つい、サラともっと肌を合わせたくて先走ったな。
それなら、人間の男になればいい。
ちょうど次の次の満月が3年に一度の満月の日だ。私の魔力がもっとも高められる魔性の満月。)
クリスの去った後の部屋でチェチェは考えこんでいた。
(私が急に男になって現れたら、サラは驚くだろうか。
どう現れるのがいいだろう。でも急にチェチェがいなくなるのもおかしいな。
どうしようか?)
チェチェは一人考えに更けっていた。