この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いろはにほへと ~御手洗家の10の掟~
第4章  5歳児は達観する

自分だって輪廻転生した記憶を持つイレギュラーな存在のくせ、

元来 幽霊やら生霊やら、恐ろしいものが大の苦手だったココは、懸命に身を捩り図書館から逃げ出そうとしたのだが。

「一人で見るの怖い~~」

と駄々を捏ねる龍一郎が離してくれず、結局2時間に渡り「本当にあった怖い話」鑑賞を強制させられたのだ。



(あ゛ぁ~~っ トイレの中から手がぁ……っ 日本人形の首がぁ~~っ!!!)

未だ脳裏にちらつく恐怖映像にビクつきながら、高さの低いベッドによじ登れば、

「本当は5歳なんだから、1人で寝られないとダメなんだぞ? でも俺も鬼じゃないから、ココが「どうしても」というなら、添い寝してあげないこともない」

あからさまに恩を売ってくる20歳の男に、5歳児が胸の中で叫んだのは、

(てめえのせいじゃっ ごら゛ぁ~~っ!!!!)

そんな、口汚いにも程がある罵声なのだった。



龍「ほら、そんな隅っこじゃなくて、もっとこっちおいで」

ココ「……(これ以上近付いたら、貞操の危機が)……」

龍「ベッドの下に、怖い幽霊がいるかもよ~~?」

ココ「ふぎゃ~~~っ ((( ;゚Д゚)))」

龍「役得役得~~( ̄ー+ ̄)」





翌日の朝、抱き枕にされた暑さで目覚めたココは、

「汗かいたな~~、一緒に朝風呂入ろうね~~」

と有無を言わさず龍一郎に風呂に入れられ。

その後も「自分でやれます!」と主張する幼女に構いたくてしょうがない風情の男は、髪を梳いたり着替えをさせたり。

挙句の果てには歯磨きまで手伝おうとして、さすがにキレたココにバスルームを追い出された。


な、なんでだろう……?

他の女に目を向けさせようと画策中の筈なのに、龍一郎の自分へのデレデレ加減が日を追って酷くなっている気がする。


/99ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ