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義父との秘密
第4章 囚われて
(そうよ、私は忠雄さんのものよ。だれがこんな男の!)


 ニヤリとしながら、


「ふふふ、面白い娘だ。大丈夫だ、どうなろうと、お前は忠雄のものさ、和美。」


(お前の中に目覚めかけている、別の和美以外はな。)


 忠良の言葉に驚きながら、


「えっ、それは、どういう?いぇ、だまされないわ!」


(いけない、だまされちゃ!いま、こうして囚われてるのよ。絶対だまされちゃ。)


 和美の言葉を面白そうに聞きながら、忠良は鎖を引いた。
 あっ、と驚く和美の首輪が忠良の方に引き付けられた。


「やっ、やめて!私は犬じゃないわ!」


「さあ、それはどうかな?私の前にいるお前は人間じゃない。だだの奴隷だ!」


 そして、鎖を引き寄せた。


「やっ、いや、、あ、、」


 首輪に引きずられるように、和美は引き寄せられた。
 思わず逃れようと足掻いたが、男の逞しい腕に肩を押さえられ、両腕を縛られていては、虚しい抵抗でしかなかった。


「ほほう、そこは暴れるんだ。いつまで持つかな?」


 そう言いながら、立ち上がり、和美の足元に移動した。


「足も動けなくしたほうが、いいみたいだな。」


「いやっ、やめて!」


(いやよ、いやっ!絶対いやっ!)


 暴れる和美の太腿を、忠良の膝が押さえた。


「あぁ、、いっ、痛い、、、」


 和美の唇から悲鳴がこぼれた。
 苦痛に思わず、動きが止まった。
 悲鳴を無視するように、忠良の腕が伸び和美の右足の膝を曲げ、素早く縄が二重に巻き付けられた。
 左足の膝にも、二重に巻き付けられた。


「痛いか?和美、もう少し待っていなさい。」


「痛い、やめて、、」


 哀願するような口調に代わった。
 しかし、無視するように足を縛る縄が両足の膝に三重に巻き付き、曲げさせ開かせた。


「ふふふ、さてどうしようかな、和美。カエルのように開いたままにしようかなぁ?」


 そういいながら、和美の太腿から膝をどけ、足元へ移動した。
 痛みが消えると同時に、足が開かれたまま膝の自由が奪われていた。
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