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第13章 それぞれの週末～誠～

「そういえば、せんぱい？見合いしてるって噂を聞きましたけど？」
ちらりとこちらを見ながら彼女に問いかける。

は？　　見合い？　

「どこからの情報？こわーい（笑）してないよ、、、、、まだ　ね」

　　まだ？

「見合いって本当だったんですか？」

　　え？

「もう、違うって。ちぃ、『見合いでもしてみるか？』って聞かれてるだけ、まだするって決めてないし。『見合い』から始まると『結婚』も考えたうえで、になるからどうしようかなぁって・・・」
「一発否定じゃないって事は割と前向きに考えてるってことですか？せんぱい結婚しちゃうの？」

ちょっと、千景がさみしそうな表情になった。彼女はちょっとこちらをみた。

「ちぃ、誠さんが困ってるよ、こういう話はまた二人の時に・・・ね？」

「えー野村さんも聞きたいでしょう？大学でもきっとせんぱいモテてるだろうし、ちょっと、興味ありませんか？」
と、急に俺に話を振る。聞きたいけど、聞きたくない・・・

「まぁ、人気は高いね・・・」と濁す。

「誠さん、無理してますよね・・・ちぃに合わせなくていいですよ。私の個人の話に興味ないでしょう？」