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春うらら
第16章 それぞれの週末~武志・カリン~

「「きゃぁー」」
と庭から黄色い驚きの声が上がった・・・
ルイと二人でテラスから覗くと、スプリンクラーの作動時間だったらしく麗ちゃんとカリンが水しぶきを浴びながら飛び跳ねて遊んでいた。

「「・・・可愛い・・・」」

同時につぶやき、同時に顔を合わせて照れ笑いをした。
「カリーン、濡れちゃうよ~」と声をかけると
「もう濡れちゃった。でも楽しい!もうちょっと遊ぶ~」と・・・

二人で「やれやれ」と目を合わせた。
「好きにさせておこう」と呟いて奥に入りかけてふとルイを振り返ると、ルイは麗ちゃんの方を見つめていた。その表情がなんだか照れたような・・・赤くなっている・・・ん?
「どうしたの?ルイ?」ともう一度ルイのそばに立ち視線の先を見ると・・・

??麗ちゃん???

俺は慌てて、バスルームへタオルを取りに行き、大きめのバスタオルを2枚掴んでテラスへ戻ると丁度スプリンクラーの散水が終わり二人が戻ってくるところだった。

「ルイ、厭らしい目で女性を見ない!」とバスタオルで後ろからぽんと背中をたたき慌てて麗ちゃんにバスタオルを広げてこちらからの視線を遮る。

「武志さんすみません・・・どうしました?」顔を見せない武志に不思議そうに声をかける。

「えーと、その・・・」

まいったなぁ・・・下着が・・・

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