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第17章 麗の過去 中学時代

今日は宮内家の『家族の日』仕事柄どうしても家族団欒が難しい事を理由に子供のころからの習慣。毎月1回は必ず家族全員で集まる。今日は7月の家族の日、将さんが学校に迎えに来た。
車が走りだすと麗が聞いて来た。
「お兄ちゃん、デートって何をするの？」
デート？？驚きの顔をしている俺を見てさらに聞いてくる。
「デートってどこに行くこと？何すること？お兄ちゃんデートしたことある？」

「もう！聞いてる？？？」
「あ、ああ・・・っていうか、麗、誰かにデートしようって言われたの？」
「うん。クラスの男子がデートしようって、花火大会に一緒に行こうって、これが『デート』なの？」
うーん、たぶんそいつは麗の事、狙ってるんだろうな・・・
「それはクラスの皆で行くの？」
「知らない、誰が来るの？って聞いても花火大会だからみんなも行ってるんじゃない？って言われた。」