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第17章 麗の過去 中学時代

「つまり・・・その男子は麗と二人で行こうって言ってるんだよね？好きな人と二人で出かけることが『デート』だと思うから、麗がその男子を好きなら、デート。もしそうなら今日呼べばよかったんじゃない？」
宮内家では友達づきあいや彼氏彼女との付き合いについてとても寛容だが、その際は必ず『家族の日』に連れてきて紹介する事が約束となっている。もちろん反対されるわけではない。歓迎される。実際今日も長男の慶が彼女を連れてくると連絡が入っている。
うーんと悩んでいる麗をのぞくと・・・ぱっと顔をあげて
「やめた！郡兄と行くことにする！クラスの皆で行くって言う事かと思ってたけど、家族の日に呼びたい人じゃないから。花火は郡兄が連れて行ってあげようかって言ってくれるから。」
ふーん、郡司も春には向こうだもんなぁ・・・最後の夏は一緒にって事か？
「麗は郡司が好きなの？」
「うん！大好き！」
はぁ・・・なんか違うような・・・まぁいいか。