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春うらら
第17章 麗の過去 中学時代
茫然とする俺を見て母は仲居頭を呼び彼女用のタクシーを準備させ。コーヒーを運ばせた。
「タクシーが15分後に到着するようですから、それまでコーヒーでもどうぞ。」
と笑顔で彼女の前にコーヒーを置く。彼女が何を思っているかわからないが、まぁ俺だけが取り残された感じで他の4人はそれなりに当たり障りのない話をしている。・・・はぁ俺ももっと強くならなきゃ・・・
母と麗が彼女を玄関まで送って戻ってくると同時にデザートの桃が並べられた。
「慶・・・お前はもう少し、女性を見抜く力が必要だな・・・」と言って笑う父
「慶兄、どんな素敵なお嫁さん連れてきても負けない女将になるから!期待しててね」とまだ見ぬライバルに張り合う麗・・・
「慶兄・・・手ぇ出さなくて良かったなぁ、味見してたら今頃、結納の日取りを決めてるところだ」と大爆笑の雅
「雅さん、そのくらいの危機感をご自分も持っておくことですよ、あなたにも同じ事が起こるかもしれませんよ。」と雅をたしなめる母
「ぷ、そうだな・・・まぁ、いい勉強したよ。みんなありがとう!連れてこなきゃ、どこまで強引な手に出られてたか・・・助かりました。」
家族で笑いあい、別の意味で楽しい家族の日だった。
そして俺はその後彼女との関係を一切絶ち彼女『小田清香』のことは忘れていた。
そう、あの事件が起こるまで・・・
「タクシーが15分後に到着するようですから、それまでコーヒーでもどうぞ。」
と笑顔で彼女の前にコーヒーを置く。彼女が何を思っているかわからないが、まぁ俺だけが取り残された感じで他の4人はそれなりに当たり障りのない話をしている。・・・はぁ俺ももっと強くならなきゃ・・・
母と麗が彼女を玄関まで送って戻ってくると同時にデザートの桃が並べられた。
「慶・・・お前はもう少し、女性を見抜く力が必要だな・・・」と言って笑う父
「慶兄、どんな素敵なお嫁さん連れてきても負けない女将になるから!期待しててね」とまだ見ぬライバルに張り合う麗・・・
「慶兄・・・手ぇ出さなくて良かったなぁ、味見してたら今頃、結納の日取りを決めてるところだ」と大爆笑の雅
「雅さん、そのくらいの危機感をご自分も持っておくことですよ、あなたにも同じ事が起こるかもしれませんよ。」と雅をたしなめる母
「ぷ、そうだな・・・まぁ、いい勉強したよ。みんなありがとう!連れてこなきゃ、どこまで強引な手に出られてたか・・・助かりました。」
家族で笑いあい、別の意味で楽しい家族の日だった。
そして俺はその後彼女との関係を一切絶ち彼女『小田清香』のことは忘れていた。
そう、あの事件が起こるまで・・・