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春うらら
第18章 18 麗の過去 高校時代
「痛ぇよ、雅・・・まぁとにかく、GWは郡司帰って来るんだろ?可哀そうだけど近所だし麗ちゃんのデート現場に居合わせない事だけは祈ってやろう」
なんて言って両手を胸の前で合わせて祈りのポーズをとるタクトを見ながら
「GW、家に泊まるらしいけど・・・問題ないと思うよ?」と呟く
「はぁ?何言ってんの?郡司は麗ちゃん一筋だから無理だろう?告白報告もあいつから頼まれてるし。あの二人何かあったの?」
言うべきか・・・

「麗が『振られた』って言ってたから・・・」

「はぁ?」
「何それ?」
「なんか噂か何かを勘違いしているとかじゃないのか?」

全員が信じられないって目をして顔を見合わせているが、その中タクトだけがちょっと切ない目をして呟いた。

「・・・あのときの事か・・・」
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