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春うらら
第7章 ジューンブライドは…
「実は、こういうパターンってここ一年何個かあって、報告会まで行ったのは武志君の話だけなんだけど。でも、わりと皆自分の隠れた才能…無自覚なことが多いんだけどね…まぁ、そういうものに対する評価を受けてるの。でも、これって今出来るようになったことっていうより、今更ながら気づいた事なのよね。誰かが見つけるのよ。」

あ、私の酔っぱらい対応…レイちゃんが誉めてくれた。

「ああら、その表情心あたりあり?」

もう、首がとれそうなほど縦に首をふる。

「つまり、そういう事なの…皆半分冗談、半分本気で『女神様』って呼んでるわ。でも彼女の良さはそれを無自覚でやってるのよ。どんな人からも良いところを教えて貰うって…いい子でしょう皆、彼女と働きたがるわ…支配人なんかレイちゃんの所属会社に『専属』に欲しいって申し込んでる位だから。」

本当は社員として欲しいみたいだけど…と苦笑しながら言った。

そっかぁ…だから皆、『レイちゃんがいるから絶対大丈夫』なんだ…

「そっ、まぁ、ジューンブライドは始まったばかり。これからは毎週っていうくらい会えるから大丈夫。もしもっと知りたくなったらバイト先を教えてあげるから訪ねてみれば?」

コンパニオン以外のバイトもあるんだ。「レイちゃんってフリーター?」
「学生らしいわよ、よく知らないけど。」

と、まぁ、ジューンブライドの間にしっかり勉強させてもらおう!
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