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春うらら
第8章 急接近・・・?
☆ルイの焦り☆


やっと片付いた…予想以上に厄介だった。
「適当にあしらって…」とも考えたが、万が一彼女に八つ当たりでもされたら、恨みの矛先が彼女に向いたら…彼女が嫌がらせの対象にでもなったら…彼女は『やっぱり』と言って一生俺の手に入らないだろう。
一先ず、ひと安心…と思っていた。

なんとなく、気付いてはいたが…どうも俺の予想を遥かに越えて誠さんは彼女に本気らしい。
誠さんはあまり感情を表に出さないし、言葉も少ない。けど、そんな誠さんが本気で迫ったら、言葉にしたら『本気度』は直ぐに伝わる。


・・・ヤバい・・・

彼女は俺の人生で初めての一目惚れ

入学式、桜の木を見上げていた彼女を見た瞬間から学内でいつも彼女の姿を探してた…

そして、選択したドイツ語のクラスで彼女を見つけた。かなりたくさんの女の子に話かけられていたから直ぐに接点が持てると思っていたが、彼女はどのグループにも属せず、サークル勧誘からも逃げている。


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