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春うらら
第11章 麗とカリン

その時、教室の前の扉がガラっと開く
「あ、すみません、扉間違えました。」

パパだ!!ガタっと思わず立ち上がってしまった。
「ごめんなさい・・・」と言って座る。
みんなザワザワとしたけど、私は恥ずかしくて何にも聞こえなかった。
・・・パパが来てくれた。すごく嬉しかった。
参観日の授業が終わって、みんな帰りの会の準備でロッカーの荷物を取りに行く。

パパのところに行こうとしたら、なんか周りに友達のママがいっぱいいて近づけない。ちょうど私のランドセルのところで集まっているからどうしようと思っていたら、パパが気づいてくれた。

「カリン。ごめんね、遅くなって・・・はい、カリンのランドセル!」と、屈んで目線を合わせてとびきりの笑顔で渡してくれる。

「パパ、一緒に帰れる?」いつもの参観日は午前中だから、パパはそのまま仕事に戻ってしまうから・・・
「もちろん!一緒に帰ろう!」
嬉しくて、涙が出そうになった時マナちゃんが「よかったね」と言ってくれた。

うん!

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