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さぁ、お嬢様、乱れましょう
第3章 Parti-パーティー-
━━━━夜━━━━

『お久しぶりですわ、野上社長!』

『まぁ!辻村社長!!
 今日はお招きいただきありがとうございます!
 変わらぬ美しさですわね…。
 今度またうちにもいらしてください』

『ありがとうございます。
 野上社長の経営されてる美容クリニックは…』

これでも今は”私の”誕生日パーティーの真っ最中。
毎年こうだから慣れてしまったけど…。
居づらいのには変わらない。
こんな赤いドレスまで着て…。
そしてなにより気に食わないのが、隣にいるこの男。

「瑠璃奈様、なんでしょう?
 何かご要望でもありますか?」

そう、篠宮伊鈴…じゃなくて、伊鈴。
あれから部屋を出た私は、急いでドレスの新調に向かったのだけれど…。
お店の方に

「ご希望の色など形はありますか?」

と聞かれたときの返答に後悔している、今でも。

「…赤がいいです」

決して伊鈴が言ったからじゃない…なのに…自然とそう答えてしまった。
恥ずかしいことに今まさに、目の前でこの姿を晒している。

「フッ…お似合いですよ。
 ですが本当に赤にしていただけるとは…光栄です」

一見、褒めているように聞こえるこの言葉でも、
伊鈴が言えば真逆に聞こえてくる。
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