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流れる星のように
第4章 矛盾
「皆んな、友達は最初は痛いし気持ちよくなかったって言ったけど、私は気持ち良かったわ。何故かしら…」
まりは少し考えていた。
「まりがいやらしいからじゃない?」
流星は笑いながら言った。
「夢でいつもしていたから、きっと気持ちよく感じたんだわ。」
「夢で、セックスなんて、本当いやらしいな。まりは。」
「先生のせいだから!」
まりは、幸せそうに笑っていた。



まりの大学の入学式の日、流星は夜勤明けで眠りに入ったところで、インターホンを何度も鳴らし、ドアをガンガンと叩く音で目覚めた。

不機嫌な顔をしながらドアを開けるとまりが泣きながら立っていた。

「どうしたの?」
「先生〜!」
流星にまりは抱きつき号泣した。

「…づけが…」
「ん?漬け?」
「いいなづけが…」
「いいなづけ?」
「そう、私はいいなづけがいて、その人と結婚しないといけないの。」
「そうか…」
「私、先生と結婚するのに…」
まりは泣きじゃくりながら言った。
「え?俺?俺は…」
「先生、パパとおじいちゃまにちゃんと言って!」
「は?俺?何で?」
「先生と結婚するからに決まってるじゃない。」
「ちょっと待て、俺はまりと結婚はしないぞ。」
「何故?セックスしたじゃない。あんなに感じるセックスを。私と先生は運命だから。」

「あれは、まりからして欲しいと…」
今更そんな事を言ってもダメか…
「まり、まりはまだ若い。これからもきっと素敵な人が現れる。だからちゃんと話し合いなさい。」

流星はまりを突き放さなければならないと感じた。

「俺は今夜も夜勤だから、そんな事に付き合ってられないんだ。自分の問題は自分で解決しなさい。もう大人にんだから。」

流星は冷たく突き放した。

そして玄関のドアを閉めた。


それからまりは流星のアパートに来なくなった。

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