この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Blindfold
第1章 目隠し
ベッドの上で、私は目を覚ました。
「……おはよ」
樹が、私の寝顔を見ながら笑ってる。
何度もこんな状況になったけど、未だに慣れない。
「顔見ないで」
「……なんで?」
「……なんとなく」
このままじゃ良くないって思いつつも…
樹も私と寝たいだろうし、私もかずにぃとの関係のはけ口が欲しいから…
結局このまま。
「桜…」
樹は優しく囁きながら、私の背中にキスを落とした。
「俺じゃ…ダメなのか…?」
枕に顔を埋めながら、私は目を見開いた。
「分かってんだろ…俺の気持ち…」
「…………」
「なぁ…桜…」
「…………」
「かずにぃなんてやめてさ…」