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Blindfold
第1章 目隠し






ベッドの上で、私は目を覚ました。



「……おはよ」




樹が、私の寝顔を見ながら笑ってる。


何度もこんな状況になったけど、未だに慣れない。





「顔見ないで」



「……なんで?」



「……なんとなく」





このままじゃ良くないって思いつつも…



樹も私と寝たいだろうし、私もかずにぃとの関係のはけ口が欲しいから…




結局このまま。








「桜…」




樹は優しく囁きながら、私の背中にキスを落とした。





「俺じゃ…ダメなのか…?」




枕に顔を埋めながら、私は目を見開いた。




「分かってんだろ…俺の気持ち…」


「…………」


「なぁ…桜…」


「…………」


「かずにぃなんてやめてさ…」

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