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Blindfold
第17章 目隠しはいらない
店長に引っ張られて、私はそのままカウンターの高いイスに腰掛けた。
「店長…?」
何も答えない彼は、私の腕を離すと、テーブルの上に置いてあった掛け看板を手に取って店の外へ出て行った。
どうしたんだろうか…
状況が読み込めないまま、扉を眺めていると、再び扉が開いて店長が入ってきた。
後ろ手にガチャと、内鍵を掛けている。
その音を聞きながら、ねぇ…と声を掛けた。
「今日、閉めるんですか?」
「……当たり前だろ」
「え……?」
「あんな途中のままで仕事なんか出来ねぇよ」
「───っ…」
少し乱暴に口を塞がれて、胸が弾む。
そして、まだこうしていられるという気持ちが期待に変わって、少しずつ身体が熱を持ち出した。
「んっ…ぁ…」
まるで食べるように口内をかき回されて、先ほどの興奮が呼び起こされる。
まだ全部付いてない店内の明かりが霞がかって見えた。