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Blindfold
第17章 目隠しはいらない
音を立てて、頰にキスを落とされ、私は躊躇いがちに店長を見つめた。
「さすがにここじゃあまずいよな…」
店長は私の後ろのカウンターに手の平を載せた。
「こっ、ここってカウンターってことですかっ……」
ああ、と軽く答えながら店長は私の首筋に舌を這わせた。
「───っ」
「このままだと、ここでお前を抱くことになる」
とんでもないことをサラっと言いのけた彼に驚きの視線を送ると、店長は、余裕そうに笑って、私から身体を離した。
「こっちこい」
「えっ……」
再び腕を引かれて、その反動で転びそうになった。
ぐいぐいと、奥に連れて行かれて、必死でついていく。
どこにいくんだろうか…
すでに心臓が飛び出しそうなほど高鳴っているのに、先が読めなくて余計にドキドキしてしまう。