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Blindfold
第21章 恋人への不満


「試すような事しやがって……」


飛びそうな意識の中で、店長の声が響く。

ため…す……?


「っ……そんなことしてな──」


「──無意識だろうが関係ねぇよ」


よく分からないことを言われながらももうそんなことを考える余裕もない。

期待で、自分の顔が火照っているのがよく分かる。


「あんま大人をナメるなよ」


そう言いながら、店長は私のショートパンツに手を掛ける。

正直、もうウズウズして仕方がない。

この人にもっと触ってほしい…

もっと乱れて、もっと一緒に…


脱がされたショートパンツ。


次の刺激を待っているのに、
ただただ見つめてくる店長が最早焦ったい。

スイッチ入れてきたのはあなたでしょうが…

そんなことを思いながら、たまらず店長の腕をギュッと掴んだ。



「なんだよ……」


「……そんなっ……」


この焦らしはわざとなのか…

早く触ってほしい。

体が熱くてたまらない──


「どうした」


「だ、だからっ……そんな見てばっかいないで……」


「あ……?」


「は、早く触って下さい……っ」



思い切って素直にそう伝えると、店長の目をカッと見開いた。
そして、私の両手を解放すると、うつぶせろ、と小さくつぶやいた。


「う、つぶせ…?」


何されるんだろう……


変に期待してしまう。
私は素直にゆっくりとベッド の上で身体を回転させた。

すると、すぐさま背後から抱きしめられて店長の熱が伝わってきた。


「さくら……」



耳元で囁かれた名前に、体が反応する。

これだけで気持ちいいなんて……


声が出ないように口をぎゅっとしていると、
店長は片手を下へと伸ばして下着の上から触れてきた。



「ぁっ…そこ…あっ…」



触られていないのに、濡れてしまっているのが自分でも分かる。

それがバレてしまっているであろう恥ずかしさと、
もっと強く刺激が欲しいという貪欲な気持ちがあいまる。

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