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Blindfold
第3章 お店
何事もなかったかのように、私はバイト先の扉の前に立っていた。
今日は行けませんって店長に連絡して、休むことはきっと容易いことだ。
でも今日は、誰かと会って、身体を動かしていないと壊れてしまいそうだったから…
よし…と呟いた私は、扉を開けた。
「いらっしゃ──あぁ、桜か」
店長の明るい声が響く。
「ちーこーく」
「……すみません」
「突っ立ってねぇで、早く入ってくれ」
「はい」
素直に謝って、裏に入ろうとする私を店長が不思議そうに見てた。