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Blindfold
第23章 夢


よかった────


好きな人が、自分のしてることで見せてる表情は堪らない。


自分でもうるさいくらい胸がドキドキしてるのが分かる。


握っているそれもさらに熱を帯びている。


私は手を動かしたまま、先端に軽くキスをするように唇をそわせた。


少しだけ溢れ出ている液を舌先ですくうと、しょっぱい味がした。



「くっ……おいっ……さくら……っ…」


「イきそう……?」




苦悶の表情の達也を見上げるけど、深く息を漏らすだけ。

それに軽く微笑みながら、私は握っているそれにだらしなく唾液を垂らした。



卑猥だ────



自覚しているから余計に。



触っているのは私なのに、自分の下半身がいやらしく濡れてきているのが分かる。



「はぁっ………」


「……イっちゃダメ」


「ま、て……」




息も絶え絶えな様子に興奮が止まらない。


じわじわと指先まで血が巡っているのが分かる。


Sな趣味とか、そういうのはないけど……


それでも、今までにない状況に、少しだけ意地悪な気持ちになって、私は熱く猛ったそれから手を離した。



そして、そのまま達也を押し倒すと、私はそのまま上に跨った。

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