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Blindfold
第24章 飼い主


「疲れてるってわけじゃねぇ……。お前が来ると寝不足になるだけだ」


え?

私のせいで寝不足??


そんなに夜更かししているってこともない。店長のいう理屈が分からず眉をひそめると、店長は私の部屋着のショートパンツを端を摘んだ。



「な、なにっ……」


「これ」


「これ?」



何かついているのかと思って掴まれたショートパンツの裾を見るが、特に何かついてそうにも見えない。

余計に訳が分からなくて首を捻ると、チッと店長が舌を打った。



「ここが居心地良くて、眠くなるのは分かったけど、な。こういう服で無防備にされると、こう……男だったらみんな、その…」


言いづらそうにしてるその様子を見て、驚いた私は自分の服を改めて眺める。


ふわふわのパーカーとショートパンツは、とても触り心地がよくて、私のお気に入りの部屋着でここに来る時はよく着ている、けど……



「その……なんつーか」


「むらむら…する……?ってことです?」



言い淀む店長に言葉を返すと、店長は明らかに図星っぽい表情を見せた後観念したようにフンと鼻で息を吐いた。




「……へぇ…そう…なんだ」




知らなかった。

というか思ってもみなかった。

意図してなかったけど、店長はこういうのが趣味ってことなんだろうか。


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