この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Blindfold
第25章 尊さ

週末と週明けじゃ、全然お店の空気が違う。



週明けは余裕があって、ガヤガヤもしていないから、こっちの雰囲気の方が好きなお客もいるかもしれない。



初日から忙しい日にぶち当たっていた葵は、拍子抜けしたようで昨日よりはだいぶ余裕のある接客をしている。



その姿を目で追って、私はオーダーとオーダーの合間を縫って葵に近づいた。




「あの……さ」




ドキドキと心臓が高鳴っている。


私の声に、へっ?と声を上げた葵は、振り返ると口元に手を広げて桜さん!と小さく呟いた。




「幻聴……っ?」


「は……?」


「い、今桜さん私に話しかけました?」


「………うん」



返事をするとパァッと顔を明るくする。


変な子だ。


掴めなくて、私はなんとなく首元に手を当てて視線を外した。




「あの………昨日」



「あっ……そうそうだ……本当昨日は色々すみませんでした! 私迷惑かけてばっかりで本当」


「……いや……」



「今日、人少ないんですね! やっぱ昨日は多い日だったってことです!?」



全然話す間を与えてくれない葵の口元をじっと眺める。


この子、何となく気付いてたけど弱そうに見えて、強靭な精神を持ってると思う。



「そうじゃなくて……」



「そうじゃない…?って…?」



何故か目をキラキラさせて見つめてくるから、やっぱり気恥ずかしくて目を逸らしてしまう。


/508ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ