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Blindfold
第26章 買い物



「何だよ、なんかあったのか?ん?」



低い声が直に私の耳に触れる。



「………私より、店長の方が、きっと……死ぬの早いだろうけど…」


「お…う……?」


「それは嫌だなって。だから…私より先に死なないで欲しい」




自分の体の前に交差している店長の手を私はぎゅっと掴む。



温かくて大きな腕の中。



出来れば、私はずっとこの中にいたい。




「まぁ、努力はする」



「…………絶対…ね?」




振り返りながらそう言ってじっと見つめると、店長は少し目を丸くした後、そのまま私の唇を塞いだ。



そして、なぜか……




「……っ…はぁっ……」




割と強引に舌が入ってきて、店長はそのまま私の舌を絡め取ってキスを深めていく。




また、だっ……



何故か店長のスイッチが入った。



本当、いつもよく分からないタイミングだ。




「っ……はぁっ…」




唇が離れて、大きく息を吸う。


店長はその間に背後から私の服に手を忍ばせ、手早くブラのホックを外すとそのまま後ろからホールドするようにして両方の胸を掴んだ。




「ちょっとっ……なんでまたそんな急にっ……あぁっ…」



大きな手に体をまさぐられて、思わず声を漏らすと耳を甘噛みされてさらに声が漏れた。




「煽ったのは、お前だろ……?」




耳元で囁かれて、ゾワゾワと体が粟立つ。




「……なんでっ……そうなるの……っ」




て、いうか、この後ろからホールドされている体勢、いつもより身動きが取れなくて自由が効かない。






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