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第30章 ハッピーバースデー

もう何度も何度も、イッているのが分かる。




「……す…きっ…」


「─────っ…」


「…たつや…っ…好きっ…」



意識が薄れて、朦朧としながら、うわ言のように溢れ出る思いを口にする。


その度に、達也の動きが激しくなって、また果ててしまう。


それでも、達也は容赦なく動いたまま、私の背後から両手を伸ばして胸を捉えて掴んだ。



「……俺もだよ」


「っ………もっ…あぁっ…ん」



音を立てながら耳にキスされて、また胸と下がキュッと狭まった。



それは、好き、に対する答えと思っていいのか。


本当に、この人は


ズルくて、かっこよくて、意地悪で、優しい。




「はぁっ……イく……っ」


「あっ、あっ…あ…っ」



ライトスパートとばかりに、激しくなった動きの中で、パンパンと肌がぶつかり合うやらしい音が部屋の中により一層響く。



そして、「くっ…」と声を漏らした達也の動きが緩まると、私も「はぁ……」と息を吐いて脱力した。