この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Blindfold
第31章 結果オーライ


思わず照れながら、少し俯く。


スタイルなんて気にしたこともなかったから……




「もっと、スカートとか履いたら?」


「スカート……。うーん。たしかに私服はほとんどパンツで…」


「ダメよー!若いうちにもっと楽しまなきゃ! 今度かわいいの見繕ってあげるから一緒にお買い物行きましょ」



優しく笑みを向けていた幸さんは、わざとらしくハッとして見せると、チラと私の隣に佇む店長を見る。




「あー…でも、あんまり彼女が可愛くなっちゃうと彼氏が心配しちゃうかしら?」


「…………別に心配なんかしねぇよ。自分の好きな格好をすればいい」


「なにそれ愛されてる余裕?」


「………………」


「すかしちゃって。さっきは桜ちゃんと拓也の帰りが遅いってだけでイライラしてたくせに」



え?と私が首を捻る傍ら、店長が慌てた様子で「してねぇよ!」と叫んでいる。




「え? ちょっとそれ、どういう意味だよ」


「あなたは弟から信頼がないってことよ」


「ひ、ひでぇーー! いくらかわいくても流石に桜ちゃんには手出さねぇよ!」



大袈裟にのけぞって見せた拓也さんは、そう言った後にすかさず私のことを見る。



「あ、桜ちゃんに魅力がないってことじゃないよ? 達也の彼女じゃなかったら俺だって桜ちゃんのこと好きになってたと思うし───」


「─── うるせぇな、変な口説き方してんじゃねぇよ」



拓也さんの完全な社交辞令をピシャリと止めた店長の様子に、幸さんが口パクで「ほらね」と言っている。


それを見て、胸がキュッと狭まるのを感じた。

/508ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ