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田園シンデレラ
第3章 シ
毎朝4時に起きて、簡単な朝食を作る。
片桐さんがその前に新鮮な野菜を収穫してきてくれて
それで簡単に朝食を作る。
ああ、炊飯器ってありがたい。
そんなふうに思ったのは初めてだ。
夜に準備しておけば、朝の4時に炊き上がっている。
新鮮な野菜には青虫がついていることもあって
始めは「片桐さん!」と呼んでいて
大笑いされたけど、今では、あらあら。なんて言いながら
素手で取ってピッと殺せるようになった。
虫がいる。
無農薬で育てるってすごい。
そんな風に思えるようになった。
虫がいるからこそ、葉も食われる。
綺麗な野菜は虫も食べないような
殺虫剤がかかっているかもしれない。
それでも、毎朝毎朝、虫パトロールは本当に大変で
1日中、畑にいても後から後からやることは出てくる。
これを今まで一人でやっているなんて
本当に野菜への愛がないと無理だわ。
朝食のお味噌汁を飲みながらそんなことを思っていたら
「シンデレラ。明日は日曜日だから休んでいいぞ」
と言われた。
「え?」
「日曜日だから。気晴らしに出かけて来い」
「片桐さんは?」
「めったに休みは取らない。虫に日曜日はないからな」
「そうですか」
片桐さんがその前に新鮮な野菜を収穫してきてくれて
それで簡単に朝食を作る。
ああ、炊飯器ってありがたい。
そんなふうに思ったのは初めてだ。
夜に準備しておけば、朝の4時に炊き上がっている。
新鮮な野菜には青虫がついていることもあって
始めは「片桐さん!」と呼んでいて
大笑いされたけど、今では、あらあら。なんて言いながら
素手で取ってピッと殺せるようになった。
虫がいる。
無農薬で育てるってすごい。
そんな風に思えるようになった。
虫がいるからこそ、葉も食われる。
綺麗な野菜は虫も食べないような
殺虫剤がかかっているかもしれない。
それでも、毎朝毎朝、虫パトロールは本当に大変で
1日中、畑にいても後から後からやることは出てくる。
これを今まで一人でやっているなんて
本当に野菜への愛がないと無理だわ。
朝食のお味噌汁を飲みながらそんなことを思っていたら
「シンデレラ。明日は日曜日だから休んでいいぞ」
と言われた。
「え?」
「日曜日だから。気晴らしに出かけて来い」
「片桐さんは?」
「めったに休みは取らない。虫に日曜日はないからな」
「そうですか」