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第9章 重大な間違い

「はめられた…？」


「俺と別れたお前が
向井って奴と付き合うのかもと
思ったら堪らねえと思ったし…
一人は嫌っていうか。
そんなんで麻実と付き合って…

でもあいつ
また友達の男を寝取ったんだよ…
で、俺とは付き合ってた訳じゃ
無いって言ったんだ。
優花に捨てられてかわいそうだから
相手してやっただけだって」


「そっか…でも、ね、隼人。
やっぱり私にはもう
終わったことだから…

あ、でも向井さんのこと
好きになってなんかいないよ？
私はあの時、隼人だけを…
あの日も、旅行の許可をもらって
早く隼人に伝えたい一心で…

でも今は別に好きな人がいる」


ドンッ！

今度は隼人の拳がテーブルを震わせた。


「優花…俺はまだずっとお前を…」