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嘘でもいいから
第9章 重大な間違い
その時…

コンコンコン…とガラスを叩く
想さんの横顔が窓の外に見えた。


「あっ…30分…私、行かなきゃ…」


私は自分の分のカップだけ
持って立ち上がる…
隼人のカップはまだ全く
口を付けられていなかった。


「待ってくれ!優花…!
俺、ずっとお前に会いたかった…!
今日久々に顔を見た時はマジで…
なぁ、お前はどうだった?」


隼人に強く手を引かれ
思わず振り返る…


すると
コンコンコン…とまた窓が鳴った。


無表情の想さんの横顔…
でもなんだかとても
怒っているように見える。
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