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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第16章 ♦Half MooN♦
昨日の夕刻、徳宗は大妃に呼ばれた。逢いたくもない義母ではあったが、立場上は母であるから、礼は尽くさないといけない。それで出向いたら、思いもかけず贅を凝らした料理が次々と運び込まれ、大妃と二人で食事をする羽目になった。
その日はいつもの刺々しい態度もなりを潜め、正直、徳宗はこの義母が長くはないのかと本気で心配したほどだ。それほどの変わり様、まさに手のひらを返したような対応だったのである。
その日はいつもの刺々しい態度もなりを潜め、正直、徳宗はこの義母が長くはないのかと本気で心配したほどだ。それほどの変わり様、まさに手のひらを返したような対応だったのである。