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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第16章 ♦Half MooN♦

徳宗が問うと、崔尚宮は淡く微笑した。
「先刻も申し上げましたように、殿下がお悩みのご様子とお見受け致しましたゆえ、思い切ってお咎めを承知でお話させて頂くことに致しました。それに、殿下、淑容さまのお生み奉った御子は殿下にとってはたった一人の王子さま、いずれこの国の王となるべき大切なお方です。私一人の一存で勝手にこのような重大事を胸に秘めておくような大それたことはできませぬ」
「あい判った。よく話してくれた。そなたを咎めなどせぬ。むしろ心から礼を申す」
「先刻も申し上げましたように、殿下がお悩みのご様子とお見受け致しましたゆえ、思い切ってお咎めを承知でお話させて頂くことに致しました。それに、殿下、淑容さまのお生み奉った御子は殿下にとってはたった一人の王子さま、いずれこの国の王となるべき大切なお方です。私一人の一存で勝手にこのような重大事を胸に秘めておくような大それたことはできませぬ」
「あい判った。よく話してくれた。そなたを咎めなどせぬ。むしろ心から礼を申す」

