この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第3章 【一人だけの結婚式】
慎吾とのことも、やはりこのままではいけないと思うようになった。相手の優しさや寛容さに付け込み、その気があるような素振りを見せるのは卑怯だ。こちらも現代に戻れたら、自分の想いをきちんと誠意をもって告げ、二人の関係を見直してみる必要があるだろう。
莉彩が折しも固めの杯を口にしようとしたその時、はるか遠方を賑々しい行列が通りかかった。朱塗りの綺羅綺羅しい輿に乗っているのは、まさに国王その人である。
莉彩が折しも固めの杯を口にしようとしたその時、はるか遠方を賑々しい行列が通りかかった。朱塗りの綺羅綺羅しい輿に乗っているのは、まさに国王その人である。