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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第4章 【接近~近づいてゆく心~】
「私のような者でも、王のお側にいれば、歴史に拘わることがあり得るかもしれないのです。万が一、そうなってしまったとしたら、歴史は本来あるべき姿から変わり、今後の時代の流れがどうなるか判りません。それは怖ろしいことです。そのような罪を犯すわけには参りません」
「そう―だな、そなたの申すとおりだ。私が軽はずみであった。そなたの立場を考えもせず、口にするべきことではないことを申した」
またひとすじ、王の眼から涙が流れ落ちる。
「そう―だな、そなたの申すとおりだ。私が軽はずみであった。そなたの立場を考えもせず、口にするべきことではないことを申した」
またひとすじ、王の眼から涙が流れ落ちる。