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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第4章 【接近~近づいてゆく心~】
「西洋とは、膚の色は白く、瞳は澄んだ蒼空のような蒼い眼をした人々が住んでいる国を指します。私たち―倭国や朝鮮の人々のように膚が黄色で、髪や眼が黒いのは東洋人」
「白い膚に、蒼い瞳。それでは、南蛮人が住まう国のことだな」
青年らしくまだ見ぬ外つ国に想いを馳せる王に、莉彩は微笑む。
「リラは南蛮の花ではございませんが、西洋の人は南蛮人と似た容姿をしています。倭国では殿下がいらっしゃるこの時代には、南蛮人を紅毛人と呼んでいました」
「白い膚に、蒼い瞳。それでは、南蛮人が住まう国のことだな」
青年らしくまだ見ぬ外つ国に想いを馳せる王に、莉彩は微笑む。
「リラは南蛮の花ではございませんが、西洋の人は南蛮人と似た容姿をしています。倭国では殿下がいらっしゃるこの時代には、南蛮人を紅毛人と呼んでいました」